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中国新興ＡＩ企業、１年半分のエヌビディア製半導体確保－米の規制前
概要：中国の人工知能（ＡＩ）スタートアップ企業、零一万物（01.AI）は、今年に入り米エヌビディアの最先端半導体を大量購入した。米政府が対中輸出規制を強化して、そうした半導体の中国の全顧客への販売が制限される前に、十分な在庫を確保するためだ。
2023年11月10日 16:26 JST
今年創業の零一万物、既に企業価値が10億ドル超に
エヌビディアのＧＰＵはＡＩモデルの訓練で最先端とされている
中国の人工知能（ＡＩ）スタートアップ企業、零一万物（01.AI）は、今年に入り米エヌビディアの最先端半導体を大量購入した。米政府が対中輸出規制を強化して、そうした半導体の中国の全顧客への販売が制限される前に、十分な在庫を確保するためだ。
同社は今後１年半分のエヌビディア製半導体を購入したと、創業者で最高経営責任者（ＣＥＯ）の李開復（カイフー・リー）氏は語った。エヌビディアのグラフィックス・プロセッシング・ユニット（ＧＰＵ）は、オープンＡＩの「ＧＰＴ４」のようなＡＩモデルの訓練を行う上で最先端と考えられている。
李氏は「われわれはエヌビディアの半導体を大量に備蓄している」と、ブルームバーグ・ニューエコノミー・フォーラム（ＮＥＦ）の際に行われたブルームバーグテレビジョンのインタビューで語った。ベンチャーキャピタルのシノベーション・ベンチャーズでＣＥＯも務める同氏は、今年に入り零一万物を創業。それから８カ月弱で同社の企業価値は10億ドル（約1500億円）超と評価された。
李開復氏がブルームバーグテレビジョンで語る
同氏は米中の緊張の高まりは残念だと述べ、テクノロジーの世界の分裂がさらに強まるだろうと予想した。
零一万物は「Yi-34B」と呼ばれるオープンソースの大規模言語モデル（ＬＬＭ）を発表したばかり。ハギング・フェイスのランキングによると、一部の指標ではメタ・プラットフォームズの「Llama（ラマ） 2」のようなオープンソース型の主要ライバルのパフォーマンスを上回った。
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