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英経済、７－９月期は停滞－金利上昇の影響が浸透
概要：英経済は７－９月（第３四半期）に停滞した。リセッション（景気後退）に陥る可能性は後退したものの、金利上昇の影響が浸透するに伴い長期にわたる停滞に直面していることが示唆される。
2023年11月10日 17:04 JST
第３四半期は個人消費、企業投資、政府支出が全て減少
中銀は2024年のゼロ成長予想、楽観的過ぎる可能性も
英経済は７－９月（第３四半期）に停滞した。リセッション（景気後退）に陥る可能性は後退したものの、金利上昇の影響が浸透するに伴い長期にわたる停滞に直面していることが示唆される。
政府統計局（ＯＮＳ）が10日発表した第３四半期の国内総生産（ＧＤＰ）は前期比横ばい。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想平均では0.1％減が見込まれていた。９月単月は0.2％増だった。
７－９月の停滞はイングランド銀行（英中央銀行）の予想通りだった。中銀は来年のゼロ成長を見込んでいる。第３四半期は個人消費、企業投資、政府支出が全て減少し、ただ貿易収支の改善によってマイナス成長を回避した。
弱い成長は、２年弱の間に政策金利を0.1％から5.25％まで引き上げた中銀に、インフレ抑制措置は十分だと納得させるのに役立つだろう。中銀は先週、成長見通しを下方修正。チーフエコノミストのヒュー・ピル氏は９日の講演で、これ以上の利上げは必要ないと言明した。
英中銀チーフエコノミスト、これ以上の利上げは必要ないと言明
ただ、ピル氏とベイリー総裁は、物価上昇圧力を抑えるため金利を「景気抑制的」な領域に長期間維持する必要性を強調している。
中銀は第４四半期の成長率をプラス0.1％と予想し、24年はゼロ成長を見込んでいるが、21年以降の引き締めの影響の約半分がまだ表れていないことを踏まえると、この予想は楽観的だと考えるエコノミストもいる。
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