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ユーロ圏のインフレ率、ＥＣＢ予測より迅速に低下か－調査
概要：ユーロ圏のインフレ率は2025年序盤に目標の２％を下回るとの見通しが、ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査で示された。この目標達成時期は欧州中央銀行（ＥＣＢ）の予測より早い。
2025年第１四半期の物価上昇率は平均1.9％とエコノミスト予想
最初の利下げは2024年６月と見込む－従来は９月を想定していた
ユーロ圏のインフレ率は2025年序盤に目標の２％を下回るとの見通しが、ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査で示された。この目標達成時期は欧州中央銀行（ＥＣＢ）の予測より早い。
調査によると、25年１－３月（第１四半期）の物価上昇率は平均1.9％と見込まれる。前回調査では2.2％と予想された。ＥＣＢが９月に発表した予測では、25年後半に目標に戻るとされていた。
一方、コアインフレ率についてエコノミストは、25年第１四半期に2.1％、第２四半期に2.3％と、総合インフレ率より高い水準にとどまると予想している。
今回の調査は、先月のインフレ率が2.9％と、エコノミスト予想以上に鈍化した後で実施された。ＥＣＢ当局者は、生活費高騰に対処するための政府支援策が引き揚げられ賃金が上昇する中で、物価安定回復に向けた困難な「ラストワンマイル」について警告している。
イスラエルとハマスの戦争は、経済の先行きを不透明にするもう一つの重要な要因となっている。しかし、エネルギー価格への影響は、ここ数週間の原油価格の下落によって、今のところ抑えられている。
ＥＣＢは先月、22年半ばに引き締めを開始して以降で初めて金利を据え置いた。エコノミストは現在、最初の利下げは24年６月になると予想。従来予想の９月から前倒しした。
ギリシャ中銀のストゥルナラス総裁は、ＥＣＢが来年半ばから利下げを検討する可能性があると述べている。
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