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モルガンＳ、24年の米資産に楽観的－株価上昇や債券利回り低下見込む
概要：モルガン・スタンレーのストラテジストは、2024年は米国の株と債券のパフォーマンスが新興国資産を上回るとみている。
Ｓ＆Ｐ500種は2024年末に4500、10年債利回り3.95％に低下予想
米連邦準備制度は６月に初回の利下げを実施すると見込む
モルガン・スタンレーのストラテジストは、2024年は米国の株と債券のパフォーマンスが新興国資産を上回るとみている。
セリーナ・タン、ビシュワナス・ティルパチュー両氏を含むストラテジストはリポートで「米国の企業利益の伸びは2024年序盤に底を打ち、その後は回復する」と予想。米国の成長は他地域に比べ堅調に推移する可能性があり、新興国の成長は期待外れに終わる可能性が高いとの見方を示した。
モルガン・スタンレーは「ディフェンシブグロースとサイクル後期のシクリカルのバーベル」を推奨し、来年末のＳ＆Ｐ500種株価指数を4500と予想した。10日の終値は4415.24だった。政策当局は「十分な引き締めと迅速な緩和の間でバランスを取る必要がある」と付け加えた。
リポートは資産配分について「過去２年は米国よりも世界の他の国・地域を選好していたが、24年は異なる」と説明。「上期のリスクオフセンチメントは、米ドルと米ドル建て資産に対する安全資産としての需要も促進するだろう」と分析した。
ストラテジストはまた、「緩和的な」政策を背景に、米国債が１年前よりも魅力的になる可能性があるとみている。利回りは24年を通じて低下する公算があり、市場が利下げサイクル開始を織り込むに伴い10年物米国債利回りは3.95％まで低下すると予想。米連邦準備制度が６月に最初の利下げを行うと見込んでいる。
一方、新興国の債券については慎重で、米国債が回復するまでは新興国債の回復見込みは限定的とみている。
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