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概要:インフレが予想以上に根強ければ欧州中央銀行(ECB)は政策金利をさらに引き上げる用意があると、ECB政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁が語った。
インフレが予想以上に根強ければ欧州中央銀行(ECB)は政策金利をさらに引き上げる用意があると、ECB政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁が語った。
ナーゲル氏は今月18日に行われたセントラル・バンキングとのインタビューで、「これまで10回の利上げを通じて、われわれは多くのことを成し遂げてきた」と述べ、「さらなる行動が正当化されることをデータが示唆する場合には、おそらく追加利上げがあるだろう」と続けた。
ユーロ圏諸国の大半でインフレは鈍化しているものの、ECBが目指すインフレ率2%への低下は2025年下期とみられている。このシナリオに遅れが生じれば、ナーゲル氏のようなタカ派寄りの当局者は追加利上げを求める可能性が高い。
軟化しつつある景気は物価上昇圧力を抑制する一助となり得る。製造業は1年以上不振に陥っており、サービス業もここにきて低迷の兆しを見せている。ただナーゲル氏は経済の大規模なメルトダウンを回避できることを確信する。
同氏は「今回の利上げ局面をソフトランディングで終了できるというのが私の基本シナリオだ」と述べた。
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