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【欧州市況】株は５日続落、金利高止まりを懸念－ユーロ圏国債下落
概要：27日の欧州株は５日続落。６カ月ぶりの安値に下げた。主要中央銀行が政策金利を長期にわたり高水準で維持するとの見方が強まっている。
27日の欧州株は５日続落。６カ月ぶりの安値に下げた。主要中央銀行が政策金利を長期にわたり高水準で維持するとの見方が強まっている。
ストックス欧州600指数は0.2％下落。ドイツのＤＡＸ指数は0.2％下落、フランスのＣＡＣ40指数は0.1％未満の下げで、いずれも終値で半年ぶりの低水準を付けた。
リベラム・キャピタルの戦略・アカウンティング・サステナビリティー責任者、ヨアヒム・クレメント氏は「金利が長期で高止まりするシナリオが引き続き圧倒的な材料だ」と述べた上で、市場は米国とユーロ圏の年内追加利上げを過度に織り込みつつあるとの見方も示した。
欧州債市場ではユーロ圏国債が下落。終盤にかけて上げを失った。インフレ鈍化の兆しがさらに表れるか見極めようと、28日に発表されるドイツとスペインのインフレ統計に市場の関心は集まっている。
ドイツ10年、30年債利回りはそれぞれ2.84％と3.03％に上昇し、12年ぶりの高水準を更新した。
イタリア債利回りも政府の予算発表を前に上昇を継続。30年債利回りは1.8ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）上昇して5.25％と、2013年以来の高水準に達した。
英国債の利回り曲線はベアフラット化。２年債利回りは６ｂｐ上昇して4.87％、30年債利回りは１ｂｐ下げて4.79％となった。
短期金融市場が織り込むイングランド銀行（英中央銀行）の追加利上げは来年３月までで計22ｂｐと、前日から２ｂｐ上昇した。
9月27日の欧州マーケット概観（表はロンドン午後６時現在）
| 債券 | 直近利回り | 前営業日比 |
|---|---|---|
| 独国債2年物 | 3.24% | +0.01 |
| 独国債10年物 | 2.84% | +0.04 |
| 英国債10年物 | 4.36% | +0.03 |
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