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ロシア産原油が85ドル超に上昇、Ｇ７設定の上限価格を大きく上回る
概要：ロシア産原油の価格が上昇を続けている。主要７カ国（Ｇ７）が設定した上限価格は効力をますます失いつつある。
ロシア産原油の価格が上昇を続けている。主要７カ国（Ｇ７）が設定した上限価格は効力をますます失いつつある。
コモディティーの市場価格を公表しているアーガス・メディアのデータによると、ロシア産原油の代表的な油種であるウラル原油は、バルト海のプリモルスク港積み出しが１バレル＝85.35ドル、黒海のノボロシースク港発が同86ドルで取引されている。
Ｇ７は西側の海運や保険会社が請け負うことの可能なロシア産原油の上限価格を60ドルに設定した。それ以降、ロシア産原油のスポット価格はこの上限を大きく超えて上昇しているが、Ｇ７当局者は上限価格を当面見直す意向はないと繰り返し示唆している。
Russian Oil Prices Surge
Urals crude closer to $100 than price cap of $60
Source: Argus Media Ltd.
Ｇ７の上限価格設定は、ロシアの原油供給を維持しつつ石油収入を制限するよう設計された。ロシア産原油は一時、ブレント原油の指標価格に対して30ドル以上安い価格で取引されたこともあったが、ここ数カ月は絶対的な価格でも他国産原油との比較でも着実な上昇を続けている。
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