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概要:中国平安保険(集団)が株式市場で55億ドル(約8300億円)相当の売りを浴びたことは、資金繰り難にあえぐ不動産開発会社の碧桂園を救済買収しようとすれば、平安保険にとっても中国の金融システムにとっても大きなリスクをはらんでいることを示している。
2023年11月10日 11:06 JST
中国では問題企業の買収を国有会社が政府の支援受け主導する傾向
平安保険は華夏幸福への投資失敗で教訓学んだとの指摘
中国平安保険(集団)が株式市場で55億ドル(約8300億円)相当の売りを浴びたことは、資金繰り難にあえぐ不動産開発会社の碧桂園を救済買収しようとすれば、平安保険にとっても中国の金融システムにとっても大きなリスクをはらんでいることを示している。
平安保険は中国当局から碧桂園を買収するよう要請を受けたというロイターが8日に報じた内容を繰り返し否定。アナリストらは買収が実現する公算は小さいとみている。
中国、平安保険に碧桂園の経営権取得を要請との報道-平安は否定
だが、救済の可能性がわずかでもあるというだけで、平安保険の株価は8、9両日に合わせて7%近く急落し、1年ぶりの安値水準となった。
両社の合併は解決するよりも多くの問題を引き起こす恐れがあると、市場の反応があらためて告げている。
このような買収は、結果として平安保険の財務健全性に疑念を投げかけ、中国全土で総資産11兆元(約228兆円)と個人顧客2億2700万人を持つ保険会社に対する信頼を崩壊させかねない可能性を生む。
中国における過去の大会社や問題企業の買収は、損失が雪だるま式に膨らむ事態に備え、国有企業が政府の強力なバックアップを受けて主導する傾向があった。
平安保険は不動産開発投資を手がける華夏幸福への投資で2021年利益のうち約240億元が吹き飛んでおり、慎重になる理由がある。
深圳私享の李学通ファンドマネジャーは「華夏幸福への投資で財務を大きく悪化させた平安保険が、再び混乱の尻拭いを要求されるのではないかと投資家は懸念している」と述べた。
中国平安保険、碧桂園株は売却済みで買収の計画ない-関係者
事情に詳しい関係者は先に、平安保険は碧桂園の持ち株を全て売却済みで、同社を買収する計画はないと説明。
野村証券の唐聖波氏らアナリストはリポートで、「すでに碧桂園株のポジションを縮小していることを考えると、平安保険には碧桂園を買収する義務も意向もないのかもしれない」と指摘。
平安保険は「不動産への全体的なエクスポージャーを抑制しており、華夏幸福への投資から教訓を得たことを示している」との見方も示した。
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